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鎌倉市の三大緑地の一つ、台峯緑地を保全するため、なだいなださんが理事長を勤めるNPO法人「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」は23日、緑地にある「赤道」と呼ばれる市道の整備の許可を求める要望書を石渡徳一市長に提出した。
映画の小津安二郎監督が愛した鎌倉の緑である同緑地保全に賛同するパリ市議会議員らの陳情書、松竹・大船撮影所で活躍した山田洋次監督の保全を求めるメッセージも渡した。
約29haの同緑地は、地権者が住宅開発を計画、枝打ちや下草刈りなど人の手が入らなくなって20-30年が過ぎ、里山としては荒廃する一方で、保全するためには一刻も早い手入れが必要だ。同基金の会員は同緑地を歩き、その実態を確認、地権者所有地の整備は困難でも、市道である赤道を自分達の手で整備することで、荒廃を止め、保全に役立てたいと要望した。
赤道は、約7750uと、緑地全体から見れば、わずかだが、なださんは「赤道を手始めに整備することで、地権者から荒れ果てた土地への手助けを求める声が自然に出てくればいい」と、保全の第一歩とする考えを話した。
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